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輪るピングドラムを今更ながら見てみた感想

さて今日は「輪るピングドラム」を見た感想です。
以前4話まで見ていたのですが、あまりにも内容が分からなくて、「生存戦略〜〜!」の一連の流れが嫌いで見るのをやめていました。
しかし、最近見るアニメがなくなってきたのでとうとう見てしまった。

「輪るピングドラム」 Blu-ray BOX【限定版】


原作:イクニチャウダー
放送時期:2011年

10話過ぎたあたりからこのアニメの核心に入っていく

はじめ見ることに挫折したのは、初っ端のゆるい感じと、意味の分からない流れで、話の中に入ることが出来なかったのです。
しかし、10話過ぎたぐらいから両親がお越した「事件」についての話が出てきます。
そして、この兄弟の抱える闇がようやく話の中に出てくるようになり、やっとこの三兄弟の置かれている状況を理解することになります。
この三兄弟は親が起こしたことだけれども、それを自分たちの罪だと思い、苦しみながらも、なんとか普通の生活をしようともがくアニメだと気づきます。
それが、10話過ぎたあたりからの話になっていきます。

ピングドラムとは何だったのか

見終わった後もよく分かりません。
ピングドラムが「桃果の日記」ということで話が進んでいたのだけれども、それも途中からよくわかならくなります。
しかし、登場人物たちは皆、自分たちに愛情が注がれなかったため、愛されることに飢えています。
その愛を欲するがゆえに、素直に愛を受け入れることが出来ないようです。
ただ、誰かを助けること、復讐すること、一方的な愛、色んな愛があり、結局最後は全て報われない愛だった訳ですが、愛によって世界は救われるのでした。
ということなので、やはりピングドラムとは「愛」だったのでしょうかね。

地下鉄サリン事件の事を言っているらしいけれども

この中で、三兄弟の父親がした「事件」とは地下鉄サリン事件の事を言っているらしいのですが、自分もその点についてはそのとおりだと思いますが、「子どもブロイラー」を是正するためにこの事件を起こしたのだと言っています。
ということは、地下鉄サリン事件の事を言っているようで、実はもっと別のことを言いたかったのではないかと。
愛されなかった子ども達、それをこのアニメの中では愛情を受けなかった子ども達は排除、今の現代社会で子ども達の純粋な心は、ガラスのように脆く、皆心を殺されていく社会なのでは?その事を子どもブロイラーと呼ぶのでは?
そうすると三兄弟の父親がしようとした事件は、別に悪いことではなかったのでは?
でもそうするとこのアニメの話がおかしくなっていくし、考えれば考える程よくわかならくなります。

 

このアニメは、見た人がそれぞれいろんな事を考え、そして答えを出していく話だと思います。

小説「罪と罰」のようであり、「銀河鉄道の夜」の事を例えに出す人もいますが、そうやって色々考えさせられるアニメとはやはり不思議な魅力があるようです。

気になるようでしたら見てみてください。

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